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ここでは、今後も参照されるであろう名著、良著、検定教科書の中のミスプリを指摘し、将来学生・後学たちがとまどわぬよう、望むものです。拙稿のような駄作に溢れるミスプリは、含まれておりません。
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・山川出版社『現代の世界史』改訂版(柴田三千雄等編)2002年版
APECの説明「APEC(アジア・太平洋経済協力会議、1993年発足)には、現在18カ国が参加している」
→APECの発足は1989年である。1993年とはどこから出てきたのだろうか?調べたら、首脳会談級への格上げが93年のようだが、いずれにせよ、93年発足は明確な誤り。私が気づいた限り、他の教科書では正しい。
・一橋出版株式会社『世界史A改訂版』(三谷貞夫、笠原十九司、油井大三郎等編)2002年版
口絵「16世紀の世界」で、台湾が明の領土の色をしている。 →16世紀、台湾にはまだ中国支配は及んでおらず、17世紀初頭にようやくスペイン、オランダが進出した。その後明の遺臣を名乗る鄭成功の政権ができるわけだが、これは明とはいえないし、17世紀のことである。明白な事実誤認。
倉石武四郎『目録学』
(これは、大阪の、はまなかさんから、ご教示いただきました。貴重なご指摘にお礼申し上げるとともに、掲載が遅れてしまったことを、はまなかさんにお詫び申し上げます。出版は、汲古書院の1979年と思われます)
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頁 行
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(誤)
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(正)
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42
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8
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元嘉八年に(四三一)に
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元嘉八年(四三一)に
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69
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15
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蕭宗
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肅宗
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122
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10
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稗益
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裨益
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137
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2、5
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銭大(韵−立)
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銭大マ
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140
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6
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乾隆三年(一七八三)
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乾隆三年(一七三八)
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佐竹靖彦編『宋元時代史の基本問題』(汲古書院、1996)
目次(寺地論文)「克明のために」→「克服のために」
奥付「佐竹晴彦」→「佐竹靖彦」
寺地遵「宋代政治史研究方法試論−治乱興亡史論克服のために」
p.80 l.1「dicision-making」→「decision-making」
斯波義信「南宋における「中間領域」社会の登場」
p.186 l.6「結合)パブリック」→「結合)、パブリック」
p.196 l.6「巡検寨とした。」→「巡検寨とした」。」
p.202 l.3 「パブリック、マインデッド」→「パブリック・マインデッド」
p.202 l.16 「中国層論」→「中間層論」
宋代史研究会編『宋代社会のネットワーク(宋代史研究会研究報告第6集)』(汲古書院、1998)
小島毅「思想伝達媒体としての書物−朱子学の「文化の歴史学」序説」
p.47 本文l.1「衛生通信やコンピュータ」→「衛星通信やコンピュータ」
R.P.Hymes and C.Schirokauer eds., Ordering the World. University of California Press, 1993
Peter Bol "Government, society, and state : on the political visions of Ssu-ma Kuang and Wang An-shih"
p.128 本文l.5 「limited govemment」→「limited government」
『歴史学事典 4 民衆と変革』(弘文堂、1996)
南塚信吾「ナショナリズム」
p.421 左本文l.6 「政治的権」→「政治的権力」(?)
同 l.9 「個々では」→「ここでは」
同右本文 l.16「戦前には」→「戦前に」
梅原郁『宋代官僚制度研究』(同朋舎、c.1985)
p.289 l.9 「號考課院」→「號磨勘院」
p.295 l.6 「職官三八−三五」→「職官四八−三五」
仁井田陞『唐宋法律文書の研究』(東大UP、1983)
p.348 l.9 「黄氏日鈔」→「黄氏日抄」
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